禁止薬物・テオブロミンが検出され156頭が競走除外【2019年・競馬界に激震!】

サプリ

禁止薬物・テオブロミンが飼料から検出された事案についての記事です。テオブロミンには「疲労回復」などの効果があり使用を禁止されている。この影響で6月15日・16日に出走予定だった156頭が競走除外・出走取消となった。レースは予定通りに開催予定。

競馬界に激震!禁止薬物・テオブロミンが検出
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15日未明に発表された衝撃ニュース

2019年6月15日の午前2時ごろにスポーツ報知が報道したニュースから事件が明るみになった。
「多数の競走馬に供用されている飼料から禁止薬物が検出された」とセンセーショナルな内容の記事がネットを駆け巡った。

今回の件を要約すると

・JRAに所属する多数の競走馬に供用されている飼料から禁止薬物・テオブロミンが検出された。
・禁止薬物・テオブロミンは飼い葉に混ぜるサプリメント「グリーンカル」から検出された。
・この影響により15日の開催では約70頭、16日の開催では約80頭で合計156頭が競走除外となった。
・レースは予定通りに開催する方針。

とのこと。

午前6時30分にはJRAが正式にこの件について発表を行う。

追記

JRAから【緊急】今週の中央競馬の競走除外についてというタイトルで正式に今回の競走除外馬について発表がありました。中には函館スプリントステークスで上位人気が予想されたダノンスマッシュやリナーテなど6頭、ユニコーンステークスでも2頭が除外されています。詳しくは下のリンク先でご確認できます。

リンク先はPDFファイルとなっています。ご注意ください。

さらにこの件は地方競馬界にも余波。帯広、金沢でも競走除外ラッシュとなってしまっている。

競馬関係者のコメントをまとめました。

裁決委員の伊藤忍氏のコメント
「昨日14日、夕方6時ごろ複数の調教師から公正室あてに『自厩舎に納品された飼料添加物に禁止薬物が含まれているとの検査が出たので業者が回収したいと言っているが、どうしたらいいか』との問い合わせがありました。競走馬診療所で確認したところ、日本農産工業株式会社の飼料添加物、『グリーンカル』について、同社から競走馬理化学研究所に検査依頼があり、検査の結果、禁止薬物テオブロミンが含まれていることが判明しました。競馬前日の夕方に判明したため全156頭に対して薬物検査を行う時間の猶予がなく、禁止薬物の影響下にある可能性が否定できないことから競走の公正を確保するため、日本中央競馬会競馬施行規程第105条第1項第4号により156頭を競走除外としました」
「検査済みのものしか販売しないようにという対応をしていたが、それが徹底されていなかった。そもそも検査済みでないものが出回っていたのが一番の問題。以降はより厳格に取扱業者に注意していく」

日本騎手クラブ副会長・福永祐一騎手のコメント
「具体的な経緯がまだ詳しくは分かりませんが、まずは競馬サークルの一員として今回の件で多大なご心配、ご迷惑を競馬ファンの皆様におかけしたことを深くお詫び申し上げます。このような自体は今までの競馬の歴史上でも類を見ないほどの事件で、我々の対応などを含めて、ファンの皆様には憤り、納得できないことが多々あるとは思いますが、我々ジョッキーとしては今日、明日の競馬で1レース1レースに全力を尽くして、ファンの皆様に喜んでいただける競馬を提供できるように努めて参ります。今後とも引き続き、競馬を応援していただければと思います」

安田隆行調教師のコメント
「最悪ですね。ここに合わせてやってきただけに、コメントがないです。期待していただけに、すごいショックです。この後についてはオーナーと相談をします。7頭でやる競馬が公正競馬と本当に言えるのか」
(ダノンスマッシュを管理。函館スプリントステークスを使う予定だった。)

元騎手の安藤勝己氏のコメント(Twitterより)
「今週の出走馬だけの問題やないもんね。輸入したサプリメント?検査結果前の物が出回ってるとは関係者的には思わない。寝耳に水の事態やと思うけど、様々なところで、円滑に鎮静できるように願うのみやわ。しかし、この短時間でJRAの判断は迅速やった」

検出された禁止薬物はテオブロミン

チョコレート

今回飼料から検出された禁止薬物はテオブロミン
テオブロミンはカカオやチョコレートに入っているカフェイン。

競馬法に定められている禁止薬物・テオブロミンには「疲労回復」などの効果がありJRAでは禁止薬物として使用を禁止されている。

過去にも禁止薬物問題が

禁止薬物問題は過去にもあった。
有名なところではディープインパクト禁止薬物検出事件ピンクブーケ禁止薬物問題、そして昨年から今年にかけて頻発した岩手競馬で相次いだ禁止薬物のボルデノン検出問題だ。

ディープインパクト禁止薬物検出事件では2006年の凱旋門賞に出走したディープインパクトの馬体から禁止薬物であるイプラトロピウムが検出され、失格(3着入線)となった。
当時イプラトロピウムはJRAは禁止薬物に指定されておらず、フランスではイプラトロピウムが体内に残留した状態で競走に参加することは禁じられていた。

ピンクブーケ禁止薬物問題では新馬戦で1着になったピンクブーケから禁止薬物のカフェインが検出されレース確定後に失格処分となった(レースが確定しているため払い戻し金に変更はなかった)。
この時は飼料添加物(米国製)の製造過程でカフェインが混入していた。

記憶に新しいところでは岩手競馬で昨年から今年にかけて頻発した禁止薬物問題
禁止薬物のボルデノンが競走馬から検出され休止を余儀なくされた。

残念なニュースですが、公正競馬のためにも再発防止に全力を注いでほしいところです。

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