女性騎手に関する記事です。「勝負の世界に男も女も関係ない」とは言え、男性社会と言っても過言ではない騎手の世界で頑張る女性騎手にスポットライトを当てた。ターフで燦然と輝くジョッキーたちをチェックだ!
目次
藤田菜七子騎手(フジタナナコ)
生年月日:1997年8月9日
身長:157.4cm 体重:45.6kg
血液型:A型 星座:獅子座
所属:美浦 所属厩舎:根本 康広
(JRAを参照)
2021年の成績(JRA)
394回騎乗 1着:14回 2着:20回 3着:11回
「小学校6年生のときにたまたまテレビで競馬中継を観て、騎手ってすごくカッコいいなぁと思ったのが最初です。」
16年ぶりに誕生したJRA生え抜きの女性騎手として注目を集めた藤田菜七子騎手。もはや騎手としてだけでなく、ファッションや生活スタイルなどいろんな面で注目されている。
今後多くの記録を塗り替えていくだろう。
古川奈穂騎手(フルカワナホ)
生年月日:2000年9月13日
身長:154.6cm 体重:44.8kg
血液型:A型 星座:乙女座
所属:栗東 所属厩舎:矢作 芳人
(JRAを参照)
2021年の成績(JRA)
123回騎乗 1着:7回 2着:10回 3着:4回
「ファンとして競馬を見ている中で、騎手へのあこがれが強まったからです」
2021年にデビューした女性騎手。名門矢作きゅう舎所属とあり、騎乗馬の質は高い。どんな記録を打ち立ててくれるか注目が集まる。
永島まなみ騎手(ナガシママナミ)
生年月日:2002年10月27日
身長:159.8cm 体重:45.4kg
血液型:A型 星座:蠍座
所属:栗東 所属厩舎:高橋 康之
(JRAを参照)
2021年の成績(JRA)
268回騎乗 1着:7回 2着:7回 3着:9回
「父が騎手をしていたので、その姿を見て格好いいと思ったからです」
こちらも2021年にJRAのジョッキーとしてデビューした女性騎手。
父はかつて園田で活躍した永島太郎元騎手(現・調教師)。
宮下瞳騎手(ミヤシタヒトミ)
生年月日:1977年5月31日
身長:152cm 体重:46kg
血液型:A型 星座:双子座
所属:愛知 所属厩舎:竹口 勝利
(名古屋競馬・騎手名鑑を参照)
2021年の成績(地方)
864回騎乗 1着:96回 2着:107回 3着:110回
「小さいときに祖父が趣味で馬を飼っていて家が隣どうしだったので、自然に馬といる生活が日常的で、世話や乗ったりして馬が大好きになって騎手をめざしました。 兄が先に名古屋で騎手になっていたのでそれも影響がありました。」
宮下瞳騎手は女性騎手最多勝利記録を更新しつづける、女性騎手界の武豊的存在。
2011年に一度は騎手を引退するも、3歳の長男から「ママが馬に乗るのを見たい」と言われ復帰を決意。一度引退した女性騎手が復帰するのは日本では初めてだった。
木之前葵騎手(キノマエアオイ)
生年月日:1993年7月10日
身長:149cm 体重:48kg
血液型:O型 星座:蟹座
所属:愛知 所属厩舎:錦見 勇夫
(名古屋競馬・騎手名鑑を参照)
2021年の成績(地方)
528回騎乗 1着:36回 2着:48回 3着:56回
「小学6年生で宮崎育成牧場の少年団に入り、調教や日曜日に競馬を見る機会があって、騎手を目指すようになった。」
カツゲキキトキト号とのコンビで重賞、新春ペガサスカップを制すなど名古屋で活躍中。
2016年にはイギリスのリングフィールド競馬場で行われた「レディースワールドチャンピオンシップ」第8戦に出場し優勝した経験もある。
関本玲花騎手(セキモトレイカ)
生年月日:2000年5月16日
血液型:O型 星座:牡牛座
所属:岩手 所属厩舎:関本 浩司
(名古屋競馬・騎手名鑑を参照)
2021年の成績(地方)
627回騎乗 1着:35回 2着:64回 3着:70回
「父が騎手でしたから(関本浩司元騎手・現調教師)小さい頃から競馬を見に来たりしていて、周りの騎手の姿を見ていて自分も自然と騎手になりたいなと思いました。物心がついた頃にはもう騎手になりたい、騎手になろう、と考えていたので、正直いつ頃そう思ったかというのが記憶にないくらいです。ごく自然にそうなった、という感じですね。」
佐々木世麗(ササキセレイ)
生年月日:2003年2月7日
星座:牡羊座
所属:園田 所属厩舎:新子 雅司
(KEIBA GO JP・騎手名鑑を参照)
2021年の成績(地方)
663回騎乗 1着:87回 2着:66回 3着:59回
「乗馬クラブに通っていたからです。」
佐々木世麗騎手は女性新人騎手年間最多となる87勝(従来は山本茜元騎手の66勝)をマークするなど1年目から大活躍。これからどんな記録を打ち立ててくれるか!?
ミカエル・ミシェル騎手(Mickaëlle Michel)
生年月日:1995年7月15日
身長:158cm 体重:48kg
星座:蟹座
出身地:フランス
(Wikipediaを参照)
2019年の成績(フランス)
381回騎乗 1着:22回
「進路を悩んでいた15歳の時期なのですが、とにかく馬と関わる仕事がしたいと思いました。乗馬の先生など馬と関係する仕事はいろいろとあったので、どうしようかなと調べていたら、自分が住んでいるところから1時間以内に騎手学校がありました。お試しということで1週間通ってみたら、家に帰った時には『わたし何がやりたいかを見つけたよ!』と母に伝えていました。馬が好きだったのはもちろんなのですが、競争が好きなことに気づいたんです。それを両方感じられるジョッキーこそ、自分のやるべきことだとこの時に思いました」
美しすぎる騎手として話題をさらったフランスのミカエル・ミシェル騎手も忘れてはいけない。彼女は美貌だけではなく、短期免許取得外国人騎手の最多勝利記録を更新するなど技術も本物。JRAの騎手になるために猛勉強しているとのことなので、近い未来にJRA免許を取る日が来るかも。
2020年8月5日、JRAより女性騎手に対する短期免許成績要件の新設することが発表されました。
新設された内容は『競馬主要国において過去2シーズンのうちいずれかで女性騎手リーディング1位か、当該年または過去2年でパートIのGI競走で優勝していれば申請できる』という条件。
これによりミカエル・ミシェル騎手をはじめ、フランスのコラリー・パコー騎手(21歳)やイギリスのホリー・ドイル騎手(25歳)、オーストラリアのジェイミー・カー(24歳)なども成績要件を満たした。
若手女性騎手が来日する機会がぐっと増えそうだ。
JRAの相馬免許課長補佐は「中央競馬において女性騎手がより活躍できる環境を整えることを目的として『申請者が必要とする騎乗実績』に女性騎手に限定した成績要件を追加しました」と説明した。
上記の騎手以外にも中島良美騎手(浦和)や神尾香澄騎手(川崎)、濱尚美騎手(高知)、深沢杏花騎手(笠松)、竹ケ原茉耶(ばんえい)などが女性騎手として活躍している。
レディスヴィクトリーラウンド2020で女性騎手が火花を散らす!
「レディスヴィクトリーラウンド」とは
各ラウンドにおいて2競走実施し、女性騎手のみをポイントの対象として、ラウンド表彰(優勝者のみ)を行うとともに、3ラウンド総合優勝者を決める戦い。
2020年は岩永千明騎手、木之前葵騎手、関本玲花騎手、中島良美騎手、濱尚美騎手、宮下瞳騎手に加え、電撃参戦が発表されたミカエル・ミシェル騎手を加えた7名の女性騎手が参加した。
1st Round 高知ラウンド
2020年2月4日(火)に行われた「1st Round 高知ラウンド」では名古屋所属の宮下瞳騎手が3着、2着で35Pを獲得し首位で通過した。
次いでミカエル・ミシェル騎手が31P、木之前葵騎手が23Pとなりました。
2nd Round 佐賀ラウンド
2020年2月22日(土)に行われた「2nd Round 佐賀ラウンド」では佐賀所属の岩永千明騎手が1着、4着で42Pを獲得し首位で通過した。
次いで中島良美騎手が40P、濱尚美騎手が38Pとなりました。
3rd Round 名古屋ラウンド
2020年3月12日(木)に行われた「3rd Round 名古屋ラウンド」では佐賀所属の岩永千明騎手が2着、4着で32Pを獲得し首位で通過した。
次いでミカエル・ミシェル騎手が31P、中島良美騎手が22Pとなりました。
レディスヴィクトリーラウンド2020・総合ポイント
高知・佐賀・名古屋の全ラウンドを終え見事レディスヴィクトリーラウンド2020女王の座を射止めたのは、合計102ptを獲得した岩永千明騎手。
多くの関係者と報道陣が集った表彰式では、再びLVRの舞台に立つことを目標に過酷なリハビリにも耐えることができたと語る岩永騎手の目には大粒の涙が。出場した女性ジョッキーたちからも大きな拍手が送られました。